僕が就労移行支援を知るまで Vol.8

何事もまずはやってみる。ということの大切さ

こんにちは。メンバーのIです。

今回は僕がこれまでエミリアに通所してきて学ぶことができたことのうちの一つをお話しようと思います。

エミリアでは様々なプログラムがありますが、どのプログラムも原則メンバー全員参加で行っています。そのプログラムのほとんどはどれも興味深くて僕も楽しく受けることができているのですが、それでも中には苦手なプログラムもありました。

僕の場合は“デザイン”の授業がそうでした。

僕は子供の頃から想像力がなく、また絵を描くことや工作をすることが苦手で、学生時代での美術や工作の授業でも途中で諦めてしまいほとんど最後までやり遂げることができませんでした。

それに大人になってからは別にそういった事には触れなくても生活には不自由しないので尚更興味や感心なくこれまで過ごしてきました。

なのでエミリアで最初のデザインの授業の時はすごく憂鬱だったのを今でも覚えています。

そんな僕がデザインの授業ではじめて取り組んだのは“スクラッチアート”でした。

スクラッチアートはいわゆる「削る塗り絵」と言われているもので、あらかじめ描かれている絵をなぞりながら削っていくだけでキレイな絵が完成する。というものでした。

でも僕はスクラッチアートの存在もこれまで知らなかったし、作業を始める際に見本を最初に見た時は「こんなのできるわけないやん・・・。」と思っていました。

だけどいざ始めてみると本当にただ見本の絵の線を削っていくだけの作業で、少しずつ絵が浮き彫りになっていくのが分かると段々それっぽくなってきているのがみてとれました。それにすごく作業に集中できていたのか、時間が経つのが早くてあっという間にチャイムが鳴っていました。

作業後はすごく疲れはしたのですが、これまで自分が感じてきた苦手意識や嫌な気持ちは全くなく、美術や工作に興味がなかった僕が早くつづきをやりたいなという気持ちになっていた自分に驚きもありました。

それから翌週の授業でももくもくと作業を進めていき、完成した作品がこちらです。

大阪城

完成した作品をみると、なんだか自分が絵を描くのがうまくなったかのような気になれました。また、充実感や達成感もそうですが最後までやり遂げることができた自分にすごく自信になりました。

これまでの生活や仕事において苦手なものは避けて通ってきたし、やる前から自分にはできないと勝手に決めつけていたけれど、そうではなくて”何事もまずはやってみる”ということが大切なんだな。そのことが自分の苦手だったデザインの授業で知ることができました。

今ではデザインの授業も楽しく受けることができていますし、スクラッチアート以降も色々な作品を作ってきて最後まで完成させることができています。

”何事もまずはやってみる”
この気持ちはこれから先の将来も持ち続けていきたいと思います。

またこうしてエミリアを通じて学べたことや僕自身成長できた過程は今後も発信していきたいと思います。

※ 来週はGWのため投稿をお休みします。 m(_ _)m