僕が就労移行支援を知るまで Vol.1

僕が「就労移行支援」を知ったのは、かかりつけの心療内科の主治医からでした

僕は、令和2年の5月末に約4年間勤めていた会社を退職しました。業種は配送業でした。

退職した理由は、数ヶ月前業務中に突然、頚椎椎間板ヘルニアを患ってしまい、これまで普通にこなしていた業務ができなくなってしまったことにショックを受けていました。

また、以前から先輩や上司、同僚などの人間関係にずっと悩みや不満を抱えていました。

その結果、ある日から突然体がいうことをきかなくなり、気がついた時にはもう自分の意志では会社に行くことができなくなってしまっていました。後日受診した心療内科での診察ではうつと診断されました。

以降2ヶ月間は会社を休職することになり、休職期間中は各病院へ通院し、リハビリ治療や投薬治療、また精神面でのカウンセリングなども受けました。

ですが、心身ともに症状は一向に回復せず、休職期間満了後、ついに会社から退職勧告を受けてしまい、退職に至りました。

その後退職してから1ヶ月以上が経っても、身体症状は改善しないため、肉体的や精神的にかなりまいっていました。


早く病気を治して仕事に就かないと・・・。


と気持ちの焦りもあり、そのために通院先の病院もあちこち転院を繰り返していました。

だけど通院以外はただただ自宅に引きこもるだけの生活を送っていました。

特に将来のことを考えると、不安が募る一方でした・・・。

その後、数件目の転院先での心療内科の受診時に、僕が抱えている不安や悩みを打ち明けました。

早く気持ちを切り替えて、次の就職先を見つけないといけないのは分かってはいるんですが、体がいうことをきいてくれないし、自分の気持ちもなかなか整理をつけることができなくて・・・。結局これから僕は一体どうしたらよいのかが分からない状態です・・・。

と話すと、主治医が数枚の冊子とパンフレットを僕に見せて答えてくれました。

就労移行支援といってね、Iさんみたいに、仕事において悩みや不安を抱えている方、また様々な精神障害や身体障害を持つ方たちが一緒になって日々プログラムを受け、生活リズムや体調を整えながら、就職や復職にむけての社会復帰を目指すために通える事業所があるんです。よければIさん、ここに行ってみませんか?

話を聞いてまず思ったのは・・・

何だそれ?ということしか頭に思い浮かびませんでした。

まず、その「就労移行支援」というワードを初めて聞いたし、その事業所というものがどういう所で、自分が何をする所なのかが主治医に言われてもほとんど想像できませんでした・・・。

正直あまり気乗りはしなかったので、「いや、僕は・・・。」と渋っていると、


主治医が

1日体験入所もできるみたいだから、とりあえず一度行ってみませんか?まずは行ってみて、それから通う通わないは決めていいと思いますよ。

と言われました。

結局僕ははっきりと断ることもできなかったため、こうして翌週に就労移行支援事業所、「エミリア本町」に1日体験入所することになりました。

僕が就労移行支援を知るまで Vol.2
エミリア本町体験入所日①につづく

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